リモートアクセスのセキュリティを強化する Cloud Vault のイノベーションにより SBR エクセレンスアワード受賞
BeyondTrust の Cloud Vault が Singapore Business Review (SBR) Technology Excellence Awards 2020 で表彰を受けたことをお知らせいたします。SBR が主催するこの栄誉あるアワードでは、シンガポールの技術革命をけん引し、成長著しいシンガポール経済を後押ししている革新性の高い企業を毎年表彰しています。ノミネート企業と受賞企業の審査および選出は、各社の技術プロジェクトのイノベーション、有効性と影響、柔軟性と拡張性に基づいて行われます。
最先端機能を持つ Cloud Vault が高評価
特権アカウント(人間用、コンピューター用の両方)と特権セッションの数が急増しています。この背景には、企業のエンドポイントの増加や、クラウドおよび仮想化インスタンスの増加のほか、新しいアプリケーション、コンピューター、技術の導入があります。これらはいずれも、現在の市場を勝ち抜く上で急速に不可欠な要素となりつつあります。しかし、特権アクセスの管理と監査に重大な欠陥があると、こうした技術の利点を活かしきれないばかりか、場合によってはダウンタイムや情報漏えいを引き起こしかねません。
よく見られるのが、特権を把握または管理していない、あるいは特権を与えすぎているケースです。IT セキュリティにおける大きな問題の 1 つが資格情報の不正使用ですが、これは多くの場合、資格情報の共有や不十分な保護が原因となっています。Verizon 社の 2020 年版 Data Breach Investigation Report では、盗まれた資格情報が攻撃者によって悪用される事案が「驚異的な急増」をみせていると指摘されています。攻撃者にとって好都合な資格情報、たとえば特権資格情報があれば、攻撃者はマルウェアを使う必要さえなくなるでしょう。なぜなら、最終目的を速やかに果たすための強力なアクセス権をすでに手にしているからです。適切に保護されていない特権をリモートアクセスで使用するというのは、最も危険でよく標的にされる 2 つの脅威ベクトルを組み合わせていることになります。Cloud Vault はこの 2 つの分野に的確に対処します。
Cloud Vault は BeyondTrust の Secure Remote Access ソリューションに含まれており、環境全体の管理、可視性、コンプライアンスの確立に役立ちます。クラウドベースのソリューションなので導入も容易です。2019 年 11 月にリリースされた Cloud Vault は、特権アカウント管理に欠かせない迅速な資格情報保管機能を提供します。ローカルまたはドメインの共有管理者や、ユーザーの個人管理アカウントはもちろん、SSH キーにも対応しています。Cloud Vault は、BeyondTrust の Secure Remote Access ソリューションを構成する以下の 2 製品に含まれている強力な機能です。
- ヘルプデスクチームは BeyondTrust Remote Support を使用することにより、単一のソリューションで、プラットフォームを問わずあらゆるリモートデバイスに迅速かつ安全にアクセスして問題を解決できます。豊富なセキュリティ機能が組み込まれているため、リモートサポートのさまざまな利用事例に対応できます。また、サービスデスクの統合により強力な相乗効果が得られます。BeyondTrust Remote Support は、組織内外におけるリモートアクセスに対して完全な可視性と制御を提供し、管理対象資産に対する接続を保護するとともに、コンプライアンスのために不備のない完全な監査証跡を生成します。このソリューションでヘルプデスクサポートを統合および標準化することにより、あらゆる規模の組織がサービスデスクの生産性、効率、セキュリティを向上させることができます。
- IT チームは BeyondTrust Privileged Remote Access を使用することで、許可を受けた従業員、請負業者、ベンダーによるリモート特権アクセスの制御、管理、監査を行い、セキュリティの侵害を防ぐことができます。きめ細かいアクセス権付与により、各ユーザーに最小権限を適用できます。ユーザーはどこからでもどこへでも、VPN なしで安全に接続できます。Privileged Remote Access を使用すれば、特権アクセスをクラウド資産に拡張することや、ネットワークトラフィックとポートを許可されたソースとアプリケーションのみに限定することが可能になり、高度なセッション管理と監査を通じてコンプライアンス要件も満たすことができます。
BeyondTrust の Secure Remote Access ソリューションでは、Cloud Vault により、特権ユーザーがアクセスするシステムの資格情報を記憶したり、共有したりする必要がなくなります。特権ユーザーは各エンドポイントのユーザー名とパスワードを覚えておく必要がなく、Cloud Vault 側で資格情報を安全に保管し、それを取り出してセッションに直接自動入力します。リモートセッションごとに詳細かつ検索可能なログとビデオ録画が生成されるため、セキュリティの向上やコンプライアンス対応のシンプル化に役立ちます。これらの機能により、サービスデスクと IT チームは特権セッションとパスワード、さらにベンダーアクセスを 1 つのソリューションで管理でき、同時に主要なサイバー脅威からも保護できます。
BeyondTrust がホストする SaaS を利用することも、お客様が自社の AWS、Azure、Google のプライベートクラウド環境に導入することも可能です。
アジア太平洋地域で BeyondTrust の PAM ソリューションに対する需要が急増
過去 12 か月間に BeyondTrust は、既存および今後のお客様をサポートするために、シンガポールの地域チームを 2 倍に増強しました。これと同時に、アジア太平洋地域における BeyondTrust の特権アクセス管理(PAM)ソリューションに対する需要急増に対応するため、パートナーコミュニティを 3 倍に拡大しました。
BeyondTrust は Gartner 社や Forrester 社をはじめとする主要調査会社により、数少ない PAM リーダーの 1 社に認定されています。また、Gartner 社は CISO(最高情報責任者)が過去 2 年間に取り組んだ最重要プロジェクトとして PAM を挙げています。これは、PAM が企業のリスク要素の削減、そして業務の回復力の強化に大きな影響を与えるからです。
BeyondTrust のソリューションに対する需要は、コロナウイルスの流行によってさらに加速しており、この第 1 四半期はこれまでで最高の業績を達成することができました。迅速に導入できて初日から価値を生み出せる BeyondTrust のソリューションは、この困難な時期に医療機関、教育機関、行政機関をはじめとする組織において、リモートワークを拡大しながら、状況に速やかに適応し、セキュリティを維持するために貢献しています。
クラウドベースのソリューションに対する需要とニーズは今年前半に大幅な高まりを示しており、この傾向は当分の間続くと見られています。BeyondTrust は先週、業界最先端の特権管理ソリューション(強力な最小権限機能とアプリケーション制御を搭載)を SaaS として提供することを発表しました。
現在、BeyondTrust のソリューションは 20,000 以上のお客様に、PAM のクラウドソリューションは 3,000 以上のお客様にご利用いただいています。PAM テクノロジーとイノベーションのリーダーである当社は、特権と特権アクセスのすべてを管理および保護する、幅広くかつ専門的な統合されたソリューションの開発と改善をたゆまず続けています。BeyondTrust の PAM ソリューションはオンプレミスでも、クラウドでも、ハイブリッドモデルでも、導入したその日から、特権アクセスに関するさまざまな課題を解決できる最高レベルのソリューションであることを実感していただけます。
BeyondTrust の PAM ソリューション(Endpoint Privilege Management、Secure Remote Access、Privileged Password Management)は、オンプレミスやリモート、従業員やベンダーなど、あらゆる特権アクセスを管理し、マルウェア(ランサムウェアを含む)、フィッシングのほか、内外の脅威から組織を保護できます。詳細について、ぜひお問い合わせください。