RACFグループ構造上の秘密: SYS1権限ですべてのデータセットにアクセス
RACFグループは大変便利な機能です。グループは組織、業務、データ資源などを分類するために利用でき、グループに権限を付与することにより、ユーザ個別に権限を管理する必要がなくなるため、業務効率向上に寄与します。グループの先頭はRACF仕様によりSYS1から始まる階層構造になっていますが、意外な盲点が存在します。先ずはグループ作成の注意点から紹介します。
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RACFグループは大変便利な機能です。グループは組織、業務、データ資源などを分類するために利用でき、グループに権限を付与することにより、ユーザ個別に権限を管理する必要がなくなるため、業務効率向上に寄与します。グループの先頭はRACF仕様によりSYS1から始まる階層構造になっていますが、意外な盲点が存在します。先ずはグループ作成の注意点から紹介します。
データセットなどのリソースプロファイル定義では注意が必要です。監査に必須なアクセス記録ですが、デフォルトはAUDIT(FAILURES) となっており、デフォルトのままだとアクセス違反のデータしか収集されません。アクセス違反はある意味正しく保護されている証ですが、肝心なのは、誰が(業務上必要ないのに)アクセスできているかです。