メインフレームニュース(2026年2月)“異常が起きてから対応”の運用は、もう限界に ─ AIが変える次世代のシステム運用管理

メインフレームニュース


【メインフレームニュースとは】

メインフレームは今なお、グローバルで企業の基盤として高い信頼性や大量のトランザクション処理が求められるシステムで使用されています。1987年の創業以来メインフレームの運用効率化、セキュリティ強化を実現してきた弊社からメインフレーム関連のお役立ち情報をご案内させていただきます。

近年、企業の基幹システムを取り巻く運用環境は、静かに、しかし確実に変化しています。
サイバー攻撃の高度化、内部不正リスクの顕在化、24時間365日止まらない業務要求等々。

こうした状況の中で、従来型の運用管理 ─「アラートが出てから人が調べる」「障害が起きてから原因を探す」 ─ は、すでに限界を迎えつつあります。

特に金融・社会インフラ分野では、システム停止や誤操作が社会的影響を及ぼす可能性が高く、“問題が起きないこと” そのものが価値として評価される時代になってきました。

しかし現実には、

  • ログは膨大
  • 運用担当者は慢性的に不足
  • ベテランの勘や経験に依存

といった課題が積み重なっています。

そこで注目されているのが、AIを活用した異常検知による運用管理です。AI異常検知は、単に「エラーを検出する技術」ではありません。過去のログやアクセスパターン、ユーザー行動を学習し、「いつもと違う」「これまでになかった」兆候を早期に捉えることができます。

たとえば、

  • 深夜に突然行われた権限変更
  • 特定ユーザーによる通常とは異なるデータアクセス
  • これまで発生していなかった操作の組み合わせ

こうした“違和感”は、人間がすべてを目視で見つけるには限界があり、AIは、膨大なデータの中からその兆候を静かに、しかし確実に浮かび上がらせることができます。重要なのは、AI異常検知が 既存システムを置き換えるものではない という点です。

AI異常検知のココがすごい!イメージ図

メインフレームや基幹システムをそのまま活かしながら、運用管理の「目」としてAIを追加する。すでに海外の金融機関やインフラ事業者では、AI異常検知を「運用高度化の第一歩」と位置づける動きが加速しています。“事故が起きない運用”をどう実現するか。その問いに対する現実的な答えの一つが、AI異常検知を取り入れた次世代の運用管理になるのではないでしょうか。

こうした変化を受け、弊社ではシステム運用の高度化に向けた取り組みを本格的に進めています。長年にわたり基幹システムや大規模運用の現場を支えてきた知見を活かし、AI異常検知を単なる技術導入としてではなく、運用担当者の判断を支援し、安心して任せられる“新たな運用の目”として位置づけています。

AIはすべてを自動化するためのものではありません。人が培ってきた経験や勘を否定するのではなく、それを補完し、見落としや属人化のリスクを減らす存在であるべきだと、私たちは考えています。

そのため弊社では、既存システムや運用プロセスを尊重しながら、スモールスタートで効果を確認し、現場とともに育てていくAI活用を重視しています。

「止めない運用」「気づける運用」「説明できる運用」ーー

これらを実現するために、AI異常検知をはじめとする新しい技術を、現実的かつ着実に取り入れていく姿勢を今後も大切にしていきたいと思います。

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