Administrator新機能 SURROGAT権限の抜け穴を塞ぐ
SUBMIT権限は許可されたユーザがバッチジョブを利用して許可元の権限で業務を代行するための便利な機能ですが、この機能に意外な盲点がありました。米国企業が監査でこの問題を指摘され改善命令を受けたため、Vanguard社が新機能を強化して対応しました。SUBMIT権限を利用した問題の例を考えてみましょう!
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      SUBMIT権限は許可されたユーザがバッチジョブを利用して許可元の権限で業務を代行するための便利な機能ですが、この機能に意外な盲点がありました。米国企業が監査でこの問題を指摘され改善命令を受けたため、Vanguard社が新機能を強化して対応しました。SUBMIT権限を利用した問題の例を考えてみましょう!
      RACFグループは大変便利な機能です。グループは組織、業務、データ資源などを分類するために利用でき、グループに権限を付与することにより、ユーザ個別に権限を管理する必要がなくなるため、業務効率向上に寄与します。グループの先頭はRACF仕様によりSYS1から始まる階層構造になっていますが、意外な盲点が存在します。先ずはグループ作成の注意点から紹介します。
      データセットなどのリソースプロファイル定義では注意が必要です。監査に必須なアクセス記録ですが、デフォルトはAUDIT(FAILURES) となっており、デフォルトのままだとアクセス違反のデータしか収集されません。アクセス違反はある意味正しく保護されている証ですが、肝心なのは、誰が(業務上必要ないのに)アクセスできているかです。